空を見上げる

 

 

幼い頃

今にもたくさんの星が自分めがけて降ってきそうで

恐怖をおぼえた満天の星空も


小学生の頃

道路に星座図鑑を広げて

父と一緒に夢中で見上げた夜空も


東京に出てきて

銭湯の帰り道に火照った身体を冷ましながら

ひとり見上げた小さな空も


社会人になって

恋人の眼鏡を借りながら

二人で首が痛くなるまで見上げ続けた流星群も


そしていま

大自然の真ん中で

まるで異星か宇宙ステーションから見ているような

不思議で大きな宇宙も


なにもかわらない


ただ

なにもかわらずに

今もこうして頭上に広がっているこの空を見上げて

安堵と勇気を受け取れるほどに

私は

大人になった



2015年・抱負



子供の頃

2015年なんて言ったら

本当に遠い未来の話のようで

それこそ

SF映画やアニメの世界を

そのまま思い描いていたけれど

そんな未来にいま

自分がこうして生きているって

 とっても不思議な感覚。


あの頃の私でも

いまこうして未来に辿り着けたのだから

いまの私もきっと

 まだ見ぬ未来を知っている筈だ。


2015年も

 生きてゆこう。